2004年2月29日(日)「しんぶん赤旗」
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毒性の強い鳥インフルエンザの陽性反応が出た京都府丹波町の浅田農産船井農場から兵庫県八千代町の処理場に出荷された鶏と、同処理場に岡山県の農場から持ち込まれていた鶏から二十八日、簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出ました。兵庫県は、処理場から半径三十キロ圏内の卵、鶏などの移動自粛を要請しました。
陽性反応が出たのは船井農場から二十五日と二十六日に入荷し、処理されなかった鶏のうち五羽と、岡山県の農場から持ちこまれた十羽です。
船井農場は二十五日に八千八百羽、二十六日に六千七百三十二羽を生きたまま出荷。二十五日の出荷分のうち、約三千二百羽は八千代町で処理され、残りは愛知県豊橋市に運ばれました。二十六日分は、ほぼ同町で処理されました。
岡山県の農場からは二十六、二十七の両日で約二千百羽が持ち込まれました。
同町で処理された鶏肉は、県内十二カ所、県外三カ所の食肉加工工場に送られていますが、一般の流通ルートには乗っていないといいます。同処理場は敷地内にいる約六千八百羽のすべてを自主処分するとしています。
また、船井農場では二十八日にも三万九千羽の鶏が急死したことが京都府の調べでわかりました。死んだ鶏は計約六万七千羽にのぼりました。
京都府は同日、同農場に生きている鶏を含む約二十万羽をすべて自主的に処分するよう要請しました。