日本共産党

2004年2月27日(金)「しんぶん赤旗」

イラク派兵と軍事占領反対 3・20国際行動

100万人規模 参加よびかけ

67団体代表


 労働組合や平和・民主団体など六十七団体の代表が二十六日、「三月二十日―イラク派兵と軍事占領に反対する国際共同行動日―に日本から百万人規模の行動で、平和の声を世界中にこだまさせましょう」とのよびかけを発表しました。

 よびかけは、イラクに求められるのは軍事占領でなく、国連中心の復興支援、主権回復だと指摘。「わたしたちこそ、世界の多数派であり、平和秩序を築いてきた歴史です」とし、「世界各国で立ち上がる数百万以上の人びととこころをひとつに、平和の声をあげ、歴史をつくろう」とアピールしています。

 熊谷金道・全労連議長、高田公子・新日本婦人の会会長、市川喜一・全商連会長、佐々木健三・農民連会長のほか、全教の石元巌、自治労連の駒場忠親、国公労連の堀口士郎、民青同盟の姫井二郎の各委員長、民医連の肥田泰会長、平和委員会の畑田重夫代表理事、安保破棄中央実行委員会の西川征矢、日本原水協の高草木博の両事務局長らが名を連ねています。



3・20行動成功へのよびかけ

 全労連の熊谷金道議長ら六十七団体の代表が呼びかけた「百万人規模の行動で平和の声を世界中に」(全文)は次のとおりです。


 平和を求めるすべてのみなさん。

 いま、国連憲章にもとづく平和な世界を実現するのか、アメリカの横暴な先制攻撃戦争と抑圧の世界にするのか、――未来にかかわる重大な選択が問われています。三月二十日、米英軍によるイラク攻撃から、一年を迎えます。この一年間、世界の人びとは、アメリカの侵略戦争と不法な占領を決して追認せず、国連中心の人道復興支援をよびかけてきました。また大量破壊兵器も存在しないことが米調査団長によって明らかにされ、ブッシュ大統領のいう戦争と占領の「根拠」も根底から崩れました。イラクの現状は、軍事占領でなく、国連中心の復興支援、主権の回復こそ、求められていることを証明しています。

 ところが、日本政府は、イラク戦争を支持し、さらに自衛隊の派兵まで強行しました。戦後はじめて自衛隊を戦地に派兵したのです。この暴挙を絶対に許すことはできません。これは、国際道理も憲法もじゅうりんし、世界で孤立する道です。

 みなさん。

 たたかいは、これからです。いまこそ、声をあげるときです。わたしたちこそ、世界の多数派であり、平和秩序を築いてきた歴史の本流です。

 三月二十日、世界各国で立ち上がる数百万以上の人びととこころをひとつに、平和の声をあげ、歴史をつくろうではありませんか。

 この日午前十一時三十三分(開戦開始時刻)、全国いっせいに自衛隊のイラク派兵反対、占領軍は撤退せよ、の声を日本列島の津々浦々でこだまさせましょう。

 広島、長崎を体験し、憲法九条を持つ国で、百万人規模の行動がおこなわれ、イラク侵略戦争反対、占領軍の撤退を求める巨大な平和の声をあげた――とのニュースが世界をかけめぐるようにしようではありませんか。

 わたしたちは、その先頭に立つ決意を表明するとともに、すべての方がたが集会・パレードへの参加をはじめ、さまざまな場所で、多様な形で、立ち上がることをこころからよびかけるものです。

 二〇〇四年二月二十六日



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