日本共産党

2004年2月16日(月)「しんぶん赤旗」

思い思いに撤兵訴え


視覚障害者ら「涙生むだけ」

愛知

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小牧基地に向かって訴える梅尾さん(右端)ら愛視協の人たち=15日、愛知・小牧市

 愛知県視覚障害者協議会の梅尾朱美事務局長ら十六人が十五日、イラク派兵中止を求めて航空自衛隊の小牧基地に初めて要請しました。

 小牧基地側は門を閉じたまま応対。日本人の手で他国人の命を奪ったり、障害を負わせたりすることのないよう、自衛隊員の命と健康、家族の幸せを守るためにも派兵中止・撤退を求めるとした防衛庁長官あての要請文を当直者に手渡しました。

 行動参加者は基地の門前から中に向かって「前の戦争の時、障害者は役に立たない非国民だ、せめて防空ごうのフタになれ、といわれた。あんな時代を二度と繰り返したくない」「戦争は大勢を傷つけ涙を生むだけ。イラクに行けばイラク人を傷つけることも、自衛隊員が傷つくこともあり得る。イラクへ行けといわれても勇気を持って断ってほしい」と口々に呼びかけました。

 最後に梅尾さんが「一生懸命育ててきた息子に、私たち夫婦が残してやれるのは平和憲法だけ。その憲法を守る道は派兵中止しかない。最後まで希望を持ってやっていく」と訴えました。

楽器鳴らしてカード持って

平塚

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イラク派兵に反対するピースウオーク=15日、神奈川・平塚市

 神奈川県平塚市の超党派の市議や市民でつくる「『イラク派兵』反対ピースアクションinひらつか」は十五日午後、市内で初めてのピースウオークに取り組みました。

 約百八十人が参加し、市役所前の公園から約一時間、駅前商店街を歩きました。飛び入りで参加する市民もいました。

 参加者はトランペットやタンバリンを鳴らして歩く人、「自衛隊は今すぐ撤兵を」「憲法9条守れ」などと書いた手作りのプラカードや横断幕を手に静かに歩く人、「自衛隊派兵をやめさせましょう」などと訴える人、ビラを配る人など思い思いにアピールしました。

 ピースウオークは初めてという吉田詩織さん(16)は「自衛隊の派兵は間違っていると多くの人に気付いてほしい」と目を輝かせます。

 「戦争に行かないで、死なないで、そして殺さないで」と書いたプラカードを肩から胸の前にさげた永山寿子さん(56)は「戦争はいやだ、ということを黙っていてはいけない。思いきって参加しました」といいます。

 日本共産党の三市議のほか、神奈川ネットワーク運動、ひらつか市民の党、ひらつか企画室の市議らが参加、大磯町の日本共産党町議も駆けつけました。


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