日本共産党

2004年2月15日(日)「しんぶん赤旗」

海自輸送艦が呉基地出港

陸海空が初の海外同時展開へ


 イラクで活動する陸上自衛隊の車両や物資を運ぶため、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」(八、九○○トン)が十四日午後、広島県・呉基地を出港しました。

 北海道・室蘭港で軽装甲機動車などを積み込み、護衛艦「むらさめ」(四、五五○トン)とともに二十日ごろ出港、三月半ばにクウェートに到着します。

 航空自衛隊と陸上自衛隊の本隊が既にクウェートやイラク南部サマワで活動を始めており、これで陸海空三自衛隊が海外で同時に活動を展開することになります。

 「おおすみ」には、海自イラク派遣輸送部隊の指揮官を務める椋尾康広一等海佐(54)=第一輸送隊司令=と、艦長の阪上広治一等海佐(54)ら約百五十人のほか、室蘭港で一部の陸自隊員が乗り組みます。

 呉基地ではこの日、部隊の激励行事が行われ、石破茂防衛庁長官が訓示しました。この日、バース対岸に多くの市民が集まり抗議行動をくりひろげました。


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