2004年2月10日(火)「しんぶん赤旗」
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京都市長選挙が八日、投・開票され、日本共産党も参加する民主市政の会と幅広い市民でつくる「2004春・京都市民ネットワーク」から立候補した、京都府立大学前学長の広原盛明氏は、十七万四千八百四十七票(40・5%)を獲得して善戦・健闘しましたが、及ばず、自民、公明、民主、社民推薦で現職の桝本頼兼氏が当選しました。
選挙戦で、広原氏は、高層ビル・高速道路ではなく京都の歴史的まち並みと暮らし・福祉を守る二十一世紀型のまちづくりや透明度百パーセントの市政、自衛隊のイラク派兵反対・京都から平和発信などの政策を訴えました。思想・信条や政党支持のいかんを問わず、政策を支持するすべての市民に支援をよびかけ、最後まで共同を広げてたたかいました。
一方、現職陣営は、公開討論会をことごとく拒否し、市民の暮らしや政策を語るよりも、各政党の参院選のとりくみを軸に、反共攻撃一本やりの選挙戦を展開しました。
広原氏は、無党派層、民主や社民支持層でも、現職を上回る支持を獲得。左京区では現職を上回り、市全体でも前回選挙の票差を縮める善戦・健闘でした。
午後十時すぎ、大きな拍手で迎えられた広原氏は、市民とスタッフ、全国の支援にお礼をのべ、「政策を徹底的に訴えて選挙をたたかいました。出口調査の結果をみると、非常にたくさんの政党支持者に理解を頂いた。私自身は、全力を出してたたかいました。何ひとつ悔いることはありません」とのべ、再び大きな拍手に包まれました。
また、多くの市民と出会い、対話し、支持してもらった経験を語り、「学者生活のなかでは得られなかった、私のハイライト」と選挙戦を振り返りました。
開票結果は次の通り。
当桝本頼兼63無現
231,822
広原盛明65無新
174,847
新井信介46無新
25,090
(投票率38・58%)