日本共産党

2004年2月3日(火)「しんぶん赤旗」

“不正確情報では成り立たず”

ケイ氏 米の先制攻撃戦略批判


 【ワシントン=浜谷浩司】米英両軍による攻撃前のイラクに大量破壊兵器が存在しなかったと証言したデビッド・ケイ前米イラク調査グループ団長は一日、FOXテレビの番組で、ブッシュ政権の先制攻撃戦略を批判する発言をしました。

 同氏は、米国民はもとより外国からみても、情報が信頼のおける正確なものでなければ「先制攻撃政策を持ち得ないことは明らかだ」と述べ、「これは根本的な点だ」と強調しました。

 さらに、イラクが大量破壊兵器を保有しているとした情報の誤りが明らかである以上、北朝鮮やイラン、シリアなどの大量破壊兵器疑惑に関しても、その危険性を指摘する主張には「より大きな疑問を抱かずにはいられない」と指摘。誤りの原因が明らかにされるまで「大統領自身がより大きな疑問を抱くことを期待する」と述べました。

 ケイ氏の主張は、先制攻撃戦略自体への反対ではありません。しかし、同戦略の「基本的土台」(ケイ氏)である、攻撃対象国に関する信頼しうる情報が欠如したもとでの、同戦略の欠陥を指摘したものです。


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