日本共産党

2004年1月22日(木)「しんぶん赤旗」

イラク占領反対 公正な経済秩序を

“米国を止めろ”

世界社会フォーラム終わる

閉会デモに2万人


写真

「イラク占領やめよ」などのプラカードを掲げてデモ行進する第4回世界社会フォーラムの参加者=21日、インド・ムンバイ市内(菅原啓撮影)

 【ムンバイ(インド)=菅原啓】「イラクの占領をやめよ」「民主主義のない貿易反対」。米国の戦争政策に抗議し、公正な経済秩序を求めるプラカードを掲げた大規模なデモが、ムンバイ市内を練り歩きました。

 当地で開催されていた第四回世界社会フォーラムを締めくくる閉会デモには、約二万人が参加しました。

 「米国をとめろ」という横断幕をもっていたギリシャの平和運動の代表デスディケ・クウヨパキさん(41)は、「みんながより自由で豊かに生きることを保障する『新しい世界』をつくりたい。フォーラムは、よりよい世界を願う私たちの希望です」と語ります。

 地元のタバコ屋店主スレッシュさん(42)は、真剣な表情でデモを見つめ「イラク戦争反対のデモだろ。世界を支配しようとしている米国はよくない。日本の軍隊がイラクにいくのも正しくない」といっていました。

 デモ終了後、閉会式がおこなわれ、約五万人が会場を埋め尽くしました。組織委員会によると、今回の参加者は、昨年を大幅に上回る約十二万人。地元インドからは、一日参加者などを含め約九万人が参加し、戦争と平和、自由貿易や食料の安全保障、人権問題など広範なテーマで討論を繰り広げました。

 来年の第五回フォーラムは、ブラジルのポルトアレグレで開催されます。


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