日本共産党

2004年1月21日(水)「しんぶん赤旗」

がんに労災初認定

原発内で被ばくの男性

福島


 富岡労働基準監督署(福島県富岡町)は二十日までに、大阪市西淀川区の元建設会社社員の男性(78)が多発性骨髄腫になったのは、原発内での作業で被ばくしたのが原因だとして、労災認定しました。厚生労働省によると、原発での被ばくに労災が認定されたのは、白血病以外では初めて。

 同労基署によると、男性は一九七七年から八二年にかけて、東京電力福島第一原子力発電所(福島県)、新型転換炉「ふげん」(福井県)、中部電力浜岡原発(静岡県)で、配管工事などに従事。作業中の被ばく総量は約七○ミリシーベルトに達し、九八年に血液のがんの一種である多発性骨髄腫と診断されました。

 厚労省では白血病について、被ばく総量が年間五ミリシーベルトに達するかどうかを労災認定の判断基準にしていますが、多発性骨髄腫を労災病と明示していません。同労基署は、厚労省の専門家会議の判断や独自の調査結果から総合的に判断し、認定したといいます。


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