しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年2月26日(水)

きょうの潮流

 1936年2月26日のこと。東京では数日前に降り積もった雪が残っていたといいます。この日の未明、陸軍の青年将校らが1500人近くの下士官や兵を引き連れてクーデターを起こしました。首相官邸や警視庁などを占拠し、高橋是清蔵相、斎藤実内大臣らを殺害。いわゆる二・二六事件です▼青年将校らは「反乱軍」として鎮圧されましたが、事件は日本を大きく揺り動かしました。軍部の台頭に拍車がかかり、翌年、日本は中国への全面侵略に乗り出しました▼事件から今日で89年になります。日本は戦後80年を迎えましたが、石破自公政権はアメリカのいいなりに、戦時下に匹敵するような大軍拡を進めようとしています。2025年度予算案は軍事費を突出させる一方、社会保障や教育予算、中小企業対策費などは実質マイナスです▼軍事優先の政策の下、学校では自衛隊が「防災学習」や「職場体験」などを名目に子どもたちに接近を図っています。子どもが兵器を見たり触れたりしている例も多数に上ります▼じわじわと日常生活に入り込む軍国主義の影。二・二六事件も突然起きたわけではありません。戦争への反省からできた憲法9条のある国を、「戦争をする国」にしないために声を上げ続けることが求められています▼国会では、大軍拡の予算案に反対して対案を示しているのは日本共産党だけです。部分的修正にとどまらず、軍事費突出の予算から暮らし優先の予算を実現し、平和のための政治に切り替えろの声を大きく。


pageup