2024年6月13日(木)
ジェンダーギャップ118位
日本、主要7カ国で最下位
世界経済フォーラム(WEF)は12日、世界各国の男女の格差を示す「ジェンダーギャップ指数」の2024年度版を発表しました。日本は総合ランキングで146カ国中118位にとどまり、過去最低だった前年(125位)からの大幅な改善は見られませんでした。政治や経済の分野で大きな遅れが目立ち、主要7カ国(G7)では引き続き最下位となっています。
経済分野では、123位から120位へと若干改善。しかし男女格差がない状態で1となる指数では、0・568でWEFは「格差が依然として縮まっていない」と述べています。政治、行政、経済分野の指導者や幹部職は6人中5人が男性で、「依然として重大」な格差があるとしています。推定所得の格差指数も、0・583と大きな開きがありました。
政治分野では138位から113位へと上昇したものの、国会議員に占める女性の割合は11・5%にとどまっており、「長年わずかな動きしかない」と厳しい指摘となっています。
総合首位は15年連続でアイスランド。2位にフィンランド、3位にノルウェーが入り、北欧諸国が上位を占めました。日本以外のG7では、ドイツが7位、フランスが22位、カナダが36位、米国が43位、イタリアが87位。日本は韓国(94位)や中国(106位)を下回り、東アジア太平洋地域18カ国中17位でした。
WEFは、「格差は縮まっているが、全体の前進速度はペースを落としている。大胆に前進させることなしには、完全な格差解消にあと134年(5世代分に相当)かかる」と指摘しました。








