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2024年2月24日(土)

社会民主党全国大会 田村委員長のあいさつ

 日本共産党の田村智子委員長が23日、社会民主党第20回定期全国大会で行ったあいさつは次の通りです。


写真

(写真)23日、都内で開かれた社民党第20回定期全国大会であいさつする日本共産党の田村智子委員長

 こんにちは。1月の私どもの大会で委員長に選出された田村智子です。どうぞよろしくお願いいたします(拍手)。日本共産党を代表しまして、社会民主党第20回全国大会に、心からの連帯のあいさつを送ります。

 通常国会の初日、私どもの新しい役員で各政党のお部屋を回らせていただきました。社民党の部屋にうかがったときには、もう温かいどころではありませんでした。熱烈な歓迎を受けまして、大変短時間だったのですが、自民党政治を終わらせる国会内集会が始まったのかと思えるような時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。(拍手)

 この連帯というのは、やはり2015年の安保法制反対の運動の中で生まれた市民と野党の共闘をとにかく前に進めていこうと。さまざまな妨害があり、さまざまな共闘つぶしが常に行われて激しくなっていく、そのもとでも私たちも、そして社民党のみなさんも、決してこの市民と野党の共闘をあきらめない、どんな困難も乗り越えていく。やはり自民党の政治を終わらせる、政治を変えるには共闘しかないという立場で頑張り抜いてきたことが、この温かい連帯、熱烈な連帯へとつながっているのではないでしょうか。(拍手)

 今本当に自民党政治への怒りは沸騰しています。裏金事件は、自民党ぐるみの組織的な犯罪です。組織的犯罪というたびにやじが飛んでくるんですけれどもね。だいたい派閥が指示して、政治資金収支報告書に書くなと言えば、これは組織的犯罪以外の何物でもない。こう言わざるを得ません。ところがその認識がないから真相究明もやらない、国民のみなさんに説明もしない。

 そして、その温床になっている企業・団体献金の禁止に向かわせまいとする。本当にこんな政治でいいのかというより、こんな政党が法案や予算案を出す資格があるのかというところまで、いま問われているのではないでしょうか。(拍手)

 自民党の政治は本当に行き詰まっています。自民党自身がもう終わりじゃないかと言える状況になっていると思います。それは裏金の問題だけではなくて、新自由主義の経済がこの国の経済も社会も、暮らしも本当に行き詰まりを迎えさせてしまっています。

 私も非正規の問題についてはだいぶこだわって国会で取り上げて、先日の参院代表質問でも取り上げましたら、最も大きな声で「そうだ」って言ってくださるのが大椿さん(社民党の大椿裕子議員)なんですね(拍手)。こんなに非正規を増やして、公務の場にも増やして、これがこの社会を駄目にしてきたんじゃないかと、ここでも、本当に一致していると思います。

 そして大軍拡の政治、沖縄に対しては民主主義を奪い、辺野古の新基地建設を押し付けるこの強権政治、何もかもが行き詰まり、この先に暮らしが良くなる、経済が良くなる希望もないというのが日本の状況だと思います。

 野党に求められている責務は、この政治を終わらせる展望を国民のみなさんに示すこと。やっぱり政策の一致、要求の一致という、この大義でもって、野党共闘を本当に再構築して大きく前へ進めていくことが求められていると思います。

 みなさんの大会決議案にあるように、昨年12月、市民連合のみなさんにお声掛けいただいて、市民連合が目指す政策・要求の一致点で五つの政党会派が基本的な合意を行うことができました。ここを大きな足がかりとして、私たちも市民と野党の共闘で、総選挙がたたかえるよう全力を尽くしていきたいと思います。

 ご一緒に、大義ある共闘、そして共闘こそというこの信念を貫いて、頑張り抜いていこうではありませんか。本日の党大会がみなさんの大きな前進へとつながることを心から願いまして、連帯のあいさつといたします。どうもありがとうございました。(大きな拍手)


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