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2024年1月30日(火)

辺野古抗議「海保が暴力」

男性負傷 ヘリ基地反対協会見

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり、海上での抗議行動に参加した男性が海上保安庁の職員による暴力行為でけがをしたとして、ヘリ基地反対協議会は29日、辺野古の浜のテントで記者会見しました。

 けがをした千葉和夫さん(81)は27日朝、大浦湾側から土砂を搬入する開口部での抗議活動にカヌーで同行。開口部から離れた海上のオイルフェンス外側に潮で流されないようロープと金具でカヌーを係留していたところ、海保職員に体を押さえつけられ、ロープを外そうとしていた左手の指2本を手の甲側にねじり上げられました。

 厚さが2倍ほどに腫れ上がった左手は全治10日と診断され、千葉さんは「痛み止めを飲んでも眠れないほどだった」と話しました。

 けがをさせた海保職員は一言も語らず、けがを確認した現場責任者からも謝罪はありませんでした。

 昨年12月8日にも、海上で抗議していた鈴木公子さんら女性2人が全治2週間と全治1カ月のけがを負う暴力行為を受けており、鈴木さんは「抗議したが、海保は短期間で同じことを繰り返している」と訴えました。

 ヘリ基地反対協の仲本興真事務局長は公務員の運動弾圧を批判。「新基地阻止の県民世論の広がりに対する政府の焦りが、現場の海保にも反映されている。代執行の横暴や沖縄の基地問題を全国に知ってもらい、一緒に力を合わせて建設を止めたい」と話しました。


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