2022年7月28日(木)
きょうの潮流
大阪府庁を「カジノはいらん」の声が包みました。「行政として別にやることがあるんとちゃうんか」「コロナ対策に力を尽くして」。思いがつまっていました▼カジノの是非は府民が決めると住民投票を求める署名は20万人分を超えました。直接請求を受けて条例案の審議が29日の府議会で行われます。維新の吉村洋文知事は早々と住民投票は必要ないと表明しています▼あれほど住民投票が好きな維新がなぜ反対するのか。大阪市を廃止する「大阪都」構想の是非を問う住民投票を「究極の民主主義」と称した維新。2015年5月に実施し「一度だけ」「ラストチャンス」と言っていたのに大阪市民に否決されると「再チャレンジ」▼維新は20年11月に再び住民投票を強行したものの、反対多数で2度目の否決となります。1度目の否決で当時大阪市長だった橋下徹氏は政界引退を表明。2度目の否決で現大阪市長の松井一郎氏は政界引退を表明しました▼こんどは大阪をギャンブルのまちにする話。人の不幸で成り立つのがギャンブル産業です。カジノに「税金は一切使いません」と松井市長は公約していたのに、予定地の土壌汚染・液状化対策だけで788億円の公金を投入。カジノ事業者いいなりに負担がどこまで膨らむかわかりません▼世論調査ではカジノ反対が多数。住民説明会は途中で中止。住民合意なしに維新らの賛成多数で誘致を決めていいはずがありません。「維新は住民の声を聞け」「国は認可するな」。当然の主張です。








