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2021年12月7日(火)

きょうの潮流

 先の総選挙から1カ月余り。あいかわらず野党共闘への攻撃がつづいています。事実に目をむけない、批判のための批判は、この大合唱の目的をいっそう浮かび上がらせています▼総選挙の総括でキーワードとなった「政治対決の弁証法」。支配勢力との攻防の過程は、日本共産党が躍進していった1970年代から本格的に始まりました。大がかりな反共攻撃、党の姿を国民からおおいかくそうとした非自民や二大政党キャンペーン▼デマや謀略も使った封じ込め作戦は、相手の強い危機感の裏返しでもありました。今回の共闘攻撃もその延長です。それを打ち破り前進していく条件は、いまの日本社会のさまざまな問題のなかにあります▼岸田政権下で国会が召集され、所信表明が行われました。人に温かい資本主義、人への投資などと新しさを強調しますが、言葉だけがおどり、くらしによりそって国民本位の政治に変えていく姿勢はみえません▼それどころか、やろうとしているのは、巨額の軍事費をつぎこむ過去最大の大軍拡と敵基地への攻撃能力を持つこと。新しい時代を口にしながら、古い政治にしがみつき、平和を脅かすことに“新味”を出す危うさです▼どんな問題でも、古い政治を厳しく批判してこそ、新しい政治をつくることができる―。共産党議員団の総会で志位委員長が訴えました。そして、事実にもとづく批判とともに、建設的な提案を発展させ、国民に希望がもてる未来を指し示すと。批判が展望へとつながるように。


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