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2021年9月25日(土)

きょうの潮流

 青空のもと、あざやかな黄色のコスモスが一面にひろがっていました。東京・立川駅に程近い国営昭和記念公園。いま「レモンブライト」という早咲きの品種が見ごろを迎えています▼およそ400万本もの花のじゅうたん。訪れた人たちは花畑の中をゆっくり歩いたり、写真をとったり。なかには結婚の記念にとウエディングドレスとタキシード姿で撮影するカップルも。マスク越しの表情がみな柔らかい▼気持ちが明るくなり元気がでる黄色いコスモスを見て、すてきな秋を感じてほしいと担当者。ほかにも、真っ赤なヒガンバナや甘い香りのキンモクセイ、イチョウの木に実るギンナン、空にはいわし雲と、深まる秋の気配はそこかしこに▼足を向けた秋分の日。好天にも誘われ、各地の公園や行楽地は人出でにぎわいました。緊急事態やまん延防止下の地域も同様で長引く自粛疲れやワクチン接種の進行、感染が減っていることが人びとの外出を促しています▼しかし、これまでのように政府が楽観論を振りまけば元の木阿弥(もくあみ)です。ワクチンを打ってもコロナにかかるブレークスルー感染も相次いでいます。拡大が懸念される冬に備えて感染者数をさらに減らす必要があるという専門家も▼中途半端で効果のない対策のくり返しと誤ったメッセージ。大がかりな検査で感染の鎖を断つこともしない。コロナに全力をといいながら身内の争いにかまけ、首相は訪米。めぐる季節を穏やかに楽しめる日々を早くとり戻したい。この秋が正念場です。


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