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2021年5月11日(火)

きょうの潮流

 被爆者の願い「核兵器廃絶」を訴えながら、63年間、雨の日も風の日も「一歩でも二歩でも」と毎年続けている国民平和大行進▼その歩みが核兵器の3度目の使用を阻み、地球と人類を破滅から守ってきました。今年は、核の持ち込みや移譲も禁じる「歴史的な核兵器禁止条約の発効を力に、核兵器のない平和で公正な世界を」が合言葉です▼新型コロナの感染を防止する対策をとり「歩く」ことを基本に「歩かない」行動も併用して8月の広島、長崎をめざします。唯一の戦争被爆国として、禁止条約へ参加・批准する政府を実現する草の根からの共同の運動でもあります▼韓国では兵庫県原水協と交流を深めるSPARK(スパーク=平和と統一を開く人々)が、釜山駅を出発して朝鮮戦争停戦協定締結日の7月27日までの平和行進をスタートさせました。「非核神戸方式」を釜山港でも実施しようという運動の一環です▼神戸港の管理者・神戸市長が「核兵器を積んでいない」証明書(非核証明書)の提出を軍艦に義務づけた画期的な方式。46年間、核保有国フランスを含めて8カ国20隻の軍艦が非核証明書を提出しましたが、米軍艦は一隻も入港していません▼兵庫県原水協の梶本修史事務局長は、「日本が条約に参加すれば、世界と東アジアの情勢を劇的に変化させます。他国の核兵器持ち込みが禁止され、非核神戸方式が国の方針として実行されます」と。禁止条約に参加する政府の実現は、非核アジアをめざす国際連帯にも。「歩み」は続きます。


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