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2021年5月9日(日)

きょうの潮流

 いつかあなたも分かるでしょう/子どもを育てるってことは/未来に命をつないでいくってことが/そして、「母になる」っていうことの意味も―▼ちいさな命が宿ったときの喜び。笑って、泣いて、悩んで育てた日々。かけがえのない大切な思い出を、母が子に語りかけるように。絵本作家で詩人の葉祥明(よう・しょうめい)さんがやさしい絵と文でつむいだ『母になる日』(新日本出版社)です▼きょうは母の日。いまはコロナ禍で思うように会えず、もどかしさが募ります。大阪の老人ホームでは、防護服を着た家族が1年ぶりに面会を果たしたというニュースも。互いに身を案じながら、一刻も早い収束をねがうばかりです▼母への感謝は命の大切さにもつながります。それは、この未曽有の危機のなかでいっそう実感として伝わってくるはずです。そんなとき、この国の政権与党は、高齢者の医療費を「2倍化」する法案を押し通そうとしています。公立や公的な病院のベッド削減を推進する法案とともに▼まさに国民の命や健康が脅かされているときに、医療を壊し、受診控えをさらにひどくする正反対の方向に突き進もうとは。いったい、どんな神経をしているのか。国民の安心安全に背を向ける政治は、無策のままのコロナ対応にも通じます▼失われていく命の尊厳。同時に、力を合わせてそれを守ろうとする動きもひろがっています。その輪をもっと大きく。「生まれてきてよかった」「あなたは私の大切な宝物」。未来に命をつないでいくためにも。


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