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2021年1月11日(月)

きょうの潮流

 中止や延期、オンライン開催と様変わりする今年の成人式。おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます―晴れの舞台がこんなことになろうとは▼21世紀の始まりとともに歩んできた120万余の新成人。情報革命の波や、目まぐるしい時代の変化のなか、インターネットやSNSを通し他者や社会とかかわる機会が増えた世代です。また相次ぐ震災や異常気象も経験してきました▼相手の気持ちを理解したい、困っている人の手助けを、社会のために役立つことをしたい。そうした意識やボランティアへの興味関心が高いことも政府の調査からうかがえます。支え合いのなかに生きる意味を見いだす動きも▼コロナ禍にあえぐ人たちに食料を無償配布するフードバンク。とりくむ若者のなかにはみずからも苦しい思いを抱えながら、もっと大変な人たちがいる、少しでも力になれたらと参加する姿がありました▼小学生のときに東日本大震災で津波にあったという女性は、つらくても、あきらめないことを学んだと話していました。くじけそうになったとき、周りの人に生きる勇気をもらった。こんどは自分がそういう存在になりたいと▼コロナで大切なことに気づかされた、さまざまなつながりを強く意識できた、私もやさしい心をもち誰かの力になれるようがんばる…。動画サイトに公開された新成人のメッセージです。大きな不安のなかで船出する若人。その背にエールを送り、手を携えて困難を乗り越えたい。


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