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2020年9月21日(月)

きょうの潮流

 うれしいお便りをいただきました。本欄の書き写しを始め、字の練習や文章の構成、表現を学ぶことに喜びを感じている―。熊本市内に住む男性からです。90歳からの手習いだといいます▼手紙の読者は最近さらに年長の知りあいから、もっと「赤旗」をていねいに読みなさいとアドバイスされたそうです。その方は新聞を隅から隅まで熟読しているとか。いくつになっても勉強を怠らない姿勢に心服し、自分もできるだけ努力しようと▼居住の党支部にも高齢の人たちが集まります。大会決定や志位さんの記念講演を学んだり、ビラを折ったり。それぞれが病気や体の不自由さを抱えながら、学ぶ意欲を失わず、励ましあって活動をつづけています▼「みなさんの笑顔に、逆に元気づけられている」。長く熊本市議を務める上野みえこさんは、支えられ、勇気をもらってきたと話します。地域の高齢化も進むなか、長生きを喜びあえる市政の実現にと尽力しています▼いまや国内の100歳以上は8万人をこえ、50年連続で増加。人生100年時代といわれますが、だれもが長寿を祝福され、老いを受け入れられる社会になっているのか。医療や介護の乏しい体制や格差はそれを許しません▼新しい首相はまず「自助」を口にします。コロナ禍でストレスを抱え、ひとり寂しくこもるお年寄りたち。それさえも自己責任だというのか。一人ひとりが大切にされ、精いっぱい生きられる世に。先の男性も上野さんも思いは同じです。きょうは敬老の日。


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