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2020年8月2日(日)

きょうの潮流

 帰るべきか、帰らざるべきか。新型コロナウイルス感染の急拡大に、振り子のように揺れています。母、85歳。故郷で1人暮らし。留守番電話には、東京にいるわが子を案じる声が残されていました▼お盆を前に、同じように悩んでいる人はいるのではないでしょうか。自分が無症状の感染者かもしれない、という不安をぬぐうのは、PCR検査にほかなりません。せめて自分の住む自治体の陽性率のデータがほしい。切実にそう願います▼そんな中、「世界で159位」という数字に衝撃を受けました。共産党の志位和夫委員長が安倍晋三首相宛ての緊急申し入れで示した「日本のPCR検査の人口比での実施数」(7月28日現在)です。1日現在の最新データで157位に上がったとはいえ、世界第3位の経済力を持つ国の数字とは、とても思えません▼東京都医師会の会見では、SNSに「国の無策の中、感染者が増えるのは我慢できない」と投稿した尾﨑治夫会長が「ぜひ国会を開いて議論していただきたい」と語気を強めました。ここでも訴えるのは、PCR検査の拡充です▼尾﨑会長は本紙日曜版8月2日号にも登場。流行地域全体でPCR検査を行い、補償と一体の休業要請に踏み切ることを主張します。「経済効率優先では医療を担う人を育てることはできません。やはり新自由主義ではダメです」とも▼この緊急時に国会を開かず、記者会見もせず、ダンマリを決め込む安倍首相。いつまで“巣ごもり”を続けるつもりなのでしょうか。


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