しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年6月27日(土)

きょうの潮流

 数は力、金こそ力。金権政治の代名詞といわれた田中角栄・元首相。とくに1974年の参院選はヘリコプターで全国を回り、巨額をばらまいて集票。買収などで多くの逮捕者を出し、金権選挙と批判されました▼政治を事業と目し、派閥をつくり、選挙やポストを使って権力の中心に居座りつづける。相手との「信頼関係」はカネによって築く。自民党のなかに歴然と横たわる金権体質です▼「安倍さんから」「2人の約束」。前法相の河井克行、妻・案里の両国会議員による買収容疑で、現金のうけとりを認める地元議員が相次いでいます。首長も辞職し、広島の政界は混乱を極めています▼自民党本部が投入した異例の1億5千万円。しかも本紙が報じたように、安倍首相と克行氏は昨年何度も面会、その前後に自民党から多額の資金提供がくり返されていました。もともと両者はべったりの間柄。首相の際立つ肩入れがこれだけの買収事件を招いた責任は重い▼2人だけの秘密と胸元にねじ込まれたという広島市議は家族や支援者に話がおよぶと涙ながらに謝罪。「きれいごとが通じるような政治になれば」と。モリ・カケや桜をはじめ、周りを次々と不幸に突き落とす“アベ案件”がどれほど罪深いか▼「(河井夫妻のようなことは)みんなやっている」。安倍チルドレンと呼ばれた元衆院議員の発言は、いまもつづくこの党の金権腐敗ぶりをあらわに。それとともに表れているのが、法も民主主義もそっちのけの安倍政治のゆがんだ姿です。


pageup