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2020年5月20日(水)

きょうの潮流

 繁華街の歩道わきに捨ててあった、コンビニの袋とカラスの死がい。それを見たとき、自分と同じものだと、ふと考えてしまったあの日。もう今の世の中に溶け込みたくない、そのために、なにかしなくてはと…▼作家の室井佑月さんが著書『この国は、変われないの?』で自身が小さな行動を始めたきっかけをつづりながら呼びかけています。まず、ため息をつくのをやめよう、ため息は意見に変えよう。声をあげれば変えられる、一緒に声をあげる人たちが見えてくる▼政府が検察幹部の人事に介入できる法改定を今の国会では断念しました。国民の反対の声と野党の共闘に追い込まれて。瞬く間に数百万人にひろがった“ツイッターデモ”のひとり、俳優の小泉今日子さんは「小さな石をたくさん投げたら山が少し動いた」▼いまごろ「アベノマスク」が届きました。すでに街中にはマスクがあふれているときに。遅れてばかりのコロナ対策、積み重なる数々の疑惑。居直る首相や政権にたいする不信感が危機のなかでの政治意識の高まりにつながりました▼直近の世論調査でも内閣支持率は急落。多くの声に背を向け、次つぎと強行してきたアベ政治も、このところは押し通せずに撤回つづき。もはや専横も浮足立っています▼新しいかたちの政治参加や連帯する大きなうねり。古来、「民の声は神の声」の成句は時の権力者をいさめてきました。国民が声をあげるとき、政治は動く。この国の希望を示す一人ひとりの小さな行動の結集です。


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