日本共産党

2004年1月10日(土)「しんぶん赤旗」

安全地域などない

平和新聞編集長

イラクの現状報告


 自衛隊の派兵が予定されているイラク南部の都市サマワなどを訪れていた日本平和委員会の布施祐仁氏(「平和新聞」編集長)は八日、東京都内で開かれた報告会で現地の実情を訴え、派兵の危険性を告発しました。

 布施氏は四日までの一週間、バグダッド、サマワ、バスラを訪れました。同氏がバグダッド到着の翌日、「安全」とされていた道路を歩いていたとき、背後で爆発騒ぎが起きました。米軍を狙ったものの外れ、イラク人男性一人が死亡しました。布施氏は「身の危険を感じた。現地のジャーナリストは戦地がどんどん南下しているという。イラクに安全な地域などどこにもない、というのが実感」と話します。

 失業率が六割を超えるサマワについて、「“日本が雇用を増やしてくれる”という根拠のない期待がバブルのように高まっている。期待が裏切られたとき、どうなってしまうのか、その方が怖くなった」と指摘。また、空爆で家を破壊されたり家族を失った人々からは、「もう軍隊はいらない」の切実な声が聞かれたと紹介しました。

 現地の病院では、急増している白血病の子どもたちに治療薬を届けました。「日本のNGO(非政府組織)などが援助しなければ薬はいっさい届かない。患者全体からみれば焼け石に水ともいえますが、その薬で確実に命をつないでいる子どもたちがいる」「自衛隊がいくことは危険をますだけ。国連中心の復興支援が必要」と訴えました。

 報告会は、布施氏の友人である女優の有馬理恵さん(俳優座)が知人に呼びかけ緊急に開きました。


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