2004年1月8日(木)「しんぶん赤旗」
![]() 輸入米を保管する政府倉庫(赤丸は精米を意味する印という)=東京・江東区 |
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二〇〇一年時点の世界各国の穀物自給率を比較すると、日本の穀物自給率(28%)は、百七十三カ国中、高い方から数えて百三十番目になっていることが、七日までにわかりました。農水省が最近まとめた『食料自給率レポート』の中で、各国データを使って同省が試算した結果です。この日本の順位は、前年の二〇〇〇年時点の百二十八番目(百七十五カ国中)よりさらに二つ下げています。
穀物自給率(重量ベース、飼料用を含む)は、国内消費向けの穀物量に対する国内生産量の割合です。
日本の穀物自給率28%は、「先進」七カ国(G7)の中で最低で、二番目に低いイタリアの80%と比べても、その異常な低さが鮮明です。
また、小泉内閣が農産物輸入の拡大を前提に自由貿易協定(FTA)の交渉をすすめているメキシコ(穀物自給率70%)、タイ(同158%)、フィリピン(同82%)、マレーシア(同28%)、韓国(同36%)などの諸国と比べても、日本は下回っています。
なお、同レポートは、供給熱量で測った食料自給率(カロリーベース)も、データがそろっている「主要先進国」十二カ国についての試算結果(二〇〇一年時点)を公表。日本の食料自給率40%が十二カ国中、最下位であることや、50%を切っている国は日本以外にないことを明らかにしています。