日本共産党

2003年12月29日(月)「しんぶん赤旗」

03年最後の日曜日

“イラク派兵反対”


 二〇〇三年最後の日曜日の二十八日、自衛隊のイラク派兵反対を訴えて、デモや宣伝など多彩な行動が各地で行われました。


僕らの未来に戦争いらない

東京・品川

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「いっしょに歩きましょう」と呼びかけた青年ピースウオーク=28日、品川区

 「新年を平和な年にするために、いっしょに歩きましょう」―東京の品川青年ピースウオーク実行委員会は二十八日、イラクへの自衛隊派兵に反対するピースウオークを同区内で行い、高校生を含む約八十人の青年が参加しました。

 参加者は、「戦争・暴力では何も解決しない」「イラク派兵はただちに中止を」などと書かれたプラカードやのぼりを持ち、宣伝カーから軽快な音楽が流れる中、「ぼくたちの未来に戦争はいらない」「憲法が好きだ」と元気にアピール。沿道やマンションの窓から手を振ってこたえる若い人の姿が見られました。

 友人と参加した大学生の大貫いづみさん(20)は、「私たちの行動で、少しでもイラク派兵反対の声が広がるといいなと思います」と話しました。


若手弁護士がマイクを握り

東京・上野

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イラク派兵反対ビラを配る「イラク派兵に反対する若手弁護士の会」の人たち=28日、東京・上野駅公園口前

 師走の人出でにぎわう東京・JR上野駅前で二十八日午後、「自衛隊派兵に反対する若手弁護士の会」のメンバー約二十人が、「自衛隊のイラク派兵にストップを」と、風船やビラを配ってアピールしました。

 同会事務局の大山勇一弁護士(33)=城北法律事務所=は「休日の上野公園の光景は、平和を象徴するものでしょう。自衛隊の派兵や平和のことをこういう場所だから考えてほしい」と話します。

 若手弁護士が次つぎマイクを握り、憲法を踏みにじる自衛隊派兵の中止を呼びかけます。

 弁護士の田部知江子さん(33)=TOKYO大樹法律事務所=は「憲法を学んで法律家となった以上、何かしなければという思いでいっぱい。アフガニスタン国際戦犯民衆法廷の検事を務め、とくに劣化ウランの兵器をつかった米国を告発しただけに、劣化ウラン汚染の危険が明らかなところに米軍の手助けのため自衛隊を派兵するというのは許せない」と語ります。

 東京南部法律事務所の弁護士、長尾詩子さん(31)も「軍隊といっていい自衛隊の派兵は、憲法、国連憲章や国際法にもとづくものでもなく、憲法の形がい化、平和をくつがえそうとする政府のやりかたにすごい危機感をもちます」と話しました。


師走ウオーク

派兵ノー 街に唱和

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イラクへの自衛隊派兵反対をよびかけたピースウオーク=仙台市

ピースコール「9条守ろう」

仙台

 「ストップ! ストップ! イラク派兵!」「憲法九条守ろう」「平和のために歩こう」―。peace walk2003実行委員会は二十八日昼、仙台市でピースウオークを二十人でとりくみ「ピースコール」を繰り返しアピールしました。  午後二時からは、「核兵器廃絶市民行進の会」が市内の繁華街で、「自衛隊をイラクに送るな!」と約五十人で市民パレードしました。


党支部よびかけ地域集会・デモ

埼玉

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自衛隊のイラク派兵に反対する地域の手作り集会=28日、埼玉県富士見市

 「草の根から自衛隊のイラク派兵に抗議の声を上げよう」と、埼玉県富士見市の水谷東地域で二十八日、地域集会・デモが行われました。日本共産党の支部・後援会がよびかけ、地域の年金者組合や土建労組の地域分会などで実行委員会をつくりすすめたもの。約二千枚の宣伝チラシを作って全戸に配布し集会を案内、宣伝カーで呼びかけてきました。

 集会には三十三人が参加。思い思いに「訴え」をしたあと、「世界に誇る戦争放棄を宣言した憲法九条のもとで暮らしている私たちは、自衛隊のイラク派兵という暴挙を絶対に許さない」「景気を回復し、国民生活を守るために『イラク派兵・年金改悪・消費税増税』に反対します」という決議文を採択し、東武東上線みずほ台駅まで行進しました。


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イラク派兵中止を訴える(左から)石井、国重、吉井の各氏=28日、和歌山市

国重参院候補が石井副委員長、吉井衆院議員と

和歌山

 日本共産党の石井郁子副委員長、吉井英勝衆院議員、国重秀明参院和歌山選挙区候補は二十八日、JR和歌山駅前で、「戦地に自衛隊が行く初めての事態。抗議の声を広げましょう」とよびかけ、年末の買い物客らが足を止め聞き入りました。

 携帯電話で演説の写真を撮っていた川瀬順文さん(37)は「百歩譲って自衛隊が国を守るためにあるとしてもイラクへ行く理由はない。人道支援というならほかに方法がある。米国いいなりでの派兵はおかしい」とのべ、引地延子さん(72)は「自衛隊員の家族にとっては、戦時中、赤紙一枚で戦地に取られたことと同じ気持ちと思います」と話していました。


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