日本共産党

2003年12月25日(木)「しんぶん赤旗」

挑む

参院選 兵庫選挙区(定数2)

大沢たつみ(おおさわ辰美)さん (63)現

労働者、被災者と手携え

参院災害対策特別委員会委員


写真

イラク派兵許すなの思いを署名に託した人と握手する大沢たつみ参院議員=兵庫県宝塚市

 「あきらめていたが、みんな声をあげ始めた。働く者の苦労を知っている大沢さんだからこそ、行政を動かせたと思う。兵庫になくてはならない人です」――昨年三月、兵庫県伊丹市と尼崎市の事業所で七百人に約七千万円の未払い賃金が支払われた三菱電機で働く服部好廣さん(52)は、期待を込めて語ります。

 三菱重工や川崎重工などの大企業を相手に、労働者と手を携えてサービス残業是正にとりくんできました。「夫の帰りが深夜の一時、二時。これでは死んでしまう…」など悲痛な訴えを聞き、「まさに企業犯罪というべき実態。直ちに是正を」と五回にわたって労基署と交渉。努力が実り、今年三月までの二年間で県下六十六企業に十九億七千万円を支払わせました。この額は全国都道府県で二番目です。

 今年三月十日の決算委員会。現場の実態をしめし、「抜本的な改善を」と迫る大沢さん。小泉首相は「解消に努める」と答弁しました。

住宅支援で風穴

 “一兆一千億円”−阪神・淡路大震災の被災者に全壊五百万円などの個人補償を行うのに必要な金額です。「いつもこれを物差しにしていたので、最初の国会で銀行支援に六十兆円という数字に驚きました。一体、だれのための政治か」−。災害対策特別委員として、阪神・淡路と全国の災害被災者のために一貫して奮闘してきました。

 災害対策に関する質問・討論は三十八回を数え、阪神・淡路の災害援護資金返済緩和や震災特別融資返済据え置きなどを実現。国会中継を見た神戸の自民党支持者が「被災者は今も苦労している。お礼をいいたい」と電話してきたことも。

 大震災以来、個人補償を訴え続けてきました。今年八月、大沢質問で内閣府に住宅再建支援制度の創設を概算要求させ、「私有財産に補償せず」とする国の厚い壁に風穴を開けました。政府は制度創設を決めましたが、助成対象は住宅再建費を除外し、周辺整備に限るもの。実効ある制度実現へ全力をあげています。

「一本筋を通す」

 看護師を夢見て、働きながら夜間高校で学びました。“やさしい看護婦さん”と患者から慕われる一方、“たたかう白衣の天使”として保育所づくりに奔走しました。

 市民に推され、一歳の双子と四歳の長女を抱えて三田市議に。地元紙出版の『ふるさとに生きる−100人の群像−』で「知性のある美しさ…控え目な中に、一本筋を通す」と評されました。

 「かけがえのない日本共産党の議席。『守る』というより『勝ち取る』意気込みで、死力を尽くして頑張ります」。柔らかい表情が、きゅっと引き締まりました。

 記事・兵庫県 塩見ちひろ記者

 写真・佐藤 光信記者


 【おもな経歴】 1940年、兵庫県生まれ。県立有馬高校、岡山県川崎高等看護学院卒。国立療養所兵庫中央病院に13年間勤務。三田市議5期20年。参院1期、災害対策特別、決算、国土交通委員会委員。家族は夫と一女二男、義母。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp