日本共産党

2003年12月21日(日)「しんぶん赤旗」

北の大地から“派兵やめよ”

札幌2000人、旭川1100人

主力部隊の地元で


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自衛隊のイラク派兵許すなと集会・デモに参加する人たち=20日・札幌市

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集会で歓声をあげる高校生=20日、北海道旭川市

 「憲法九条を持つ日本から、北海道から自衛隊をイラクに派兵するな」。こんな声が二十日、寒風を突いて陸上自衛隊の派遣中心部隊がある北海道札幌市(第十一師団)と旭川市(第二師団)に響きました。「12・20自衛隊のイラク派兵反対全道集会」。労働者や市民、親を説得し参加した高校生、本州、沖縄から駆け付けた人たち…。参加者はみるみる膨らみ札幌二千人、旭川千百人。「北の大地から平和の波を日本中へ、全世界へ」と燃えました。

 有事法制反対道民連絡会主催の札幌集会には、道内はじめ東京、愛知、沖縄などからも参加。集会では、同連絡会の竹中雅史代表(弁護士)が主催者あいさつ。中央団体や日本共産党の紙智子参院議員らが連帯あいさつ。新潟県の小池清彦加茂市長などからメッセージが寄せられました。

 千葉県の自衛隊員の恋人の手記や隊員関係者の苦悩などが紹介され、道キリスト者平和の会の山本光一氏(牧師)や高校生ネットワークの田崎遊さんの決意表明に「そうだ」「がんばれ」の声と拍手が飛びました。

 「イラクの子どもたちは泣いている。自衛隊は行くな!」(札幌市白石区から個人参加の女性たち)などカラフルなスローガンが思いをあらわします。

 札幌市東区の青年たちは、ほうきを持って「戦争放棄だ」。公務員の山口咲子さん(26)は「政府は戦争放棄の憲法九条を守ってほしい。みんなの力で何とか派兵を阻止したい」と声を強めます。

 特急で三時間かかってかけつけた帯広市の滝山ちひろさん(21)、真太郎さん(19)姉弟は朝六時までかかって「人間のしていることは人間が変えていける。奪い合う世界から、分かち合いの世界へ」と横断幕に書き、「自衛隊がイラクに出ていく理由がない。やめてほしい」と話していました。


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