日本共産党

2003年12月20日(土)「しんぶん赤旗」

イラク問題

軍事力による解決できない

ロシア外務次官が強調


 【モスクワ19日田川実】フセイン元大統領拘束後のイラク情勢と日本の自衛隊など新たな外国軍の派遣についてロシアのフェドートフ外務次官は十九日、「サダム・フセイン拘束はイラクの安定化に役立っていない。軍事力による事態の解決はできない」と述べました。

 同次官は、「イラク問題は政治的解決のみが有効だ」と強調。ロシアが提案している国連と関係各国、イラク国内の各勢力の参加による国際会議の開催にたいし、「国連安保理国を含めて賛同が広がっている」と述べました。

 同次官は、ロシアの石油企業が旧フセイン政権と締結した油田開発などの契約は今も有効だとの見方を示し、イラク復興にロシアが関与する姿勢を強調。ロシアのイラク債権の軽減・放棄について、前日のプーチン大統領とベーカー米大統領特使の会談にふれ、「そうした交渉はロシアの利益を考慮しながらすすめられる」とあらためて説明しました。また、イラク暫定統治機構のアブドル・アジズ・ハキム議長のモスクワ訪問実現について協議していると明らかにしました。


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