日本共産党

2003年12月20日(土)「しんぶん赤旗」

大量破壊兵器

米調査団責任者が辞意

発見できずに引責か


 【ワシントン18日遠藤誠二】フセイン政権時代の大量破壊兵器を捜索している米国のイラク調査団の責任者、デービッド・ケイ中央情報局(CIA)特別顧問が辞意を表明していることが十八日、報道で明らかになりました。イラク侵攻の最大の大義名分だった大量破壊兵器がまったく発見されないことから、責任をとったとみられています。

 ケイ特別顧問は十月、大量破壊兵器捜索の中間報告を米議会に提出。報告書では、大量破壊兵器保有の決定的な証拠がないことが示されました。

 ロイター通信などが伝えた米当局者の話では、来月にも辞職するとしています。二度目の中間報告が提出される来年二月以前との見方もあります。

 同顧問の引責辞任ともなれば、戦争を強引に進めたブッシュ政権への批判がいっそう強まる可能性があります。


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