日本共産党

2003年12月18日(木)「しんぶん赤旗」

フセイン元大統領拘束でも

戦争正当化できない

英議員から批判相次ぐ


 【ロンドン16日西尾正哉】イラク戦争に反対してきた英国会議員らから“イラクのサダム・フセイン元大統領が拘束されたからといって、不法で不道徳な戦争が正当化されるわけではない”との声が上がっています。英紙インディペンデント十六日付が伝えました。

 国防担当閣外相も務めた労働党所属でピーター・キルフォイル議員は、「戦争後、大量破壊兵器がすぐに発見されるとされた。彼(フセイン元大統領)が兵器のすべての保管場所を覚えていることは疑わしいが、彼を拘束してもなお大量破壊兵器を発見できないのなら、これまでのすべてがでっち上げだったことになる」と指摘しました。

 ブレア政権で院内幹事を務めたグラハム・アレン議員は、ブレア首相にあてた手紙で「サダムの拘束で世界は大量破壊兵器の発見を期待する。…もしサダム・フセインが一、二カ月以内に大量破壊兵器の発見に結びつく証拠を提示しないのなら、世界は彼がそれを保有していなかったという道理にあった推論をもつであろう。そうなれば、英政府もまたこの結論を受け入れることを希望する」とのべました。

 軍備担当閣外相を務めたダグ・ヘンダーソン議員は、「大量破壊兵器は英国にとってカギとなる問題だ。議会は、サダムを取り除くことではなく大量破壊兵器がわれわれと同盟国に脅威を与えるということで戦争に賛成した」と指摘しました。

 野党第二党、自由民主党のチャールズ・ケネディ党首は「サダム・フセイン拘束の歓喜はイラクの現実をわい曲することを許すものではない。イラクは危険なほど不安定だ。サダムが最近の暴力行為をしたものに命令をする立場になかったことは明らかだ。同盟軍は現実的な解決策をより真摯(しんし)に探求すべきだ」と指摘しました。


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