日本共産党

2003年12月11日(木)「しんぶん赤旗」

ノーベル平和賞の受賞演説で米批判

イランのエバディさん

「イラクを軍事占領」


 イスラム社会の女性の地位向上に尽力し、イラン人、イスラム女性として初のノーベル平和賞受賞者となったシリン・エバディさんが十日、オスロで受賞にあたって演説し、このなかで米軍によるイラク占領を批判しました。

 現地からの報道によると、エバディさんは、過去三十五年にわたってパレスチナ占領に関する国連決議がイスラエルに無視される一方、イラクは「軍事攻撃、経済制裁を受け、最後には、軍事占領下に置かれている」と述べ、米国の二重基準とイラク戦争を批判しました。

 エバディさんはまた、「過去二年間、九月十一日の事件を使って、ある国が普遍的な原則や人権法を侵害してきた」と述べ、米国内での人権抑圧や米軍がキューバのグアンタナモ基地での拘束者への人権抑圧を批判しました。

 イランについてエバディさんは、「権利に目覚めた人々を、伝統的かつ家父長的なやり方で支配するのは容易ではない」と述べ、民主化の前進に期待を示しました。

 エバディさんは九日に同地で行った記者会見でも、「民主主義は他国を攻撃する口実に用いるべきではない」と述べ、米国のイラク戦争やイラン攻撃の企てを批判しました。


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