日本共産党

2003年12月11日(木)「しんぶん赤旗」

足利銀行問題

「融資受け続けさせて」

大門参院議員ら 鬼怒川・川治温泉で調査


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ホテル経営者と懇談する大門議員(左から二人目)=10日、藤原町

 日本共産党の大門みきし参院議員は十日、足利銀行(本店=宇都宮市)の一時国有化問題調査で全国第三位の集客数を誇る温泉観光地、鬼怒川・川治温泉を訪ねました。党栃木県委員会の野村せつ子足利銀行破たん問題対策本部長(参院選挙区候補)も同行しました。同問題での大門参院議員の現地調査は三日に続き二度目。

 一行は、足銀鬼怒川支店長からの聞きとりのほか、同地域を代表する老舗の鬼怒川パークホテル、東山閣、あさやホテルの経営者とそれぞれ懇談。大門議員は「国への要望や不安なことがあれば出してほしい」とのべ、率直に話し合いました。

 同地域のホテル、旅館は約百二十軒で、足銀の融資を受けているのは約七割。住民の八割が観光事業にかかわり生計を立てています。パークホテルの小野吉正社長は「温泉は日本文化の一つの形。外資系銀行に足銀が売られることになったらガタガタになるのでは」と不安を語ります。

 東山閣の舟曳富士男社長は「足銀といっしょにまちづくりを考え、もっとお客さんを呼べるように努力してきた。突然の国有化に憤りを感ずる」と怒りを込めて言います。

 懇談では、足銀から受けている運転資金について「これまでどおり融資が受け続けられるよう力をかしてほしい」との要請が寄せられました。


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