2003年12月9日(火)「しんぶん赤旗」
【ニューデリー7日小玉純一】六日アフガニスタン中部ガズニ州で米軍が子ども九人を殺害した事件は、遊んでいた子どもたちにA10攻撃機から機銃掃射を加えたものだったことが現地から伝えられています。
ロイター通信などによると、子どもたちは塀で囲まれた住宅の敷地内で遊んでいたところを銃撃されたといいます。
国連のアフガン特別代表ブラヒミ氏は「アフガンに不安と恐怖の感覚を増す」と、米軍を非難する声明を発表しました。
米軍は空爆で狙ったテロリストの遺体を確認したとしていますが、現場では「死亡は未確認」「逃げた」という情報もあります。アフガニスタンのカルザイ政権は調査隊を派遣したとしています。
米軍が今回みずから空爆による民間人死亡を発表し、調査と遺族支援も表明したことが事態の重大さを示しています。