日本共産党

2003年12月4日(木)「しんぶん赤旗」

足利銀行問題で調査

国の措置に疑念、批判

栃木県や本店、商工会議所 党国会議員団が懇談


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「あしぎんフィナンシャルグループ」の田村常務(右端)と懇談する(その左へ)大門参院議員、塩川衆院議員、野村党県足利銀破たん問題対策本部長=3日、栃木県宇都宮市・足利銀行本店

 日本共産党の大門みきし参院議員、塩川鉄也、佐々木憲昭(代理)両衆院議員は三日、足利銀行の一時国有化問題調査のため、同行本店のある宇都宮市を訪問しました。党栃木県委員会の野村せつ子足利銀破たん問題対策本部長(参院選挙区候補)も同行しました。

 一行は栃木県庁、足利銀本店、県商工会議所連合会幹部と懇談。商店街や業者らへの影響を調査しました。同問題は四日衆院、五日参院で委員会審議されます。

 県庁では「まさしく突然だった」と驚きを隠せない鈴木勲総務部長と懇談。部長は「地元経済・企業のことが考慮されたのか心配だ」と述べ、一時国有化という処理方法に疑念を示しました。

 足利銀本店で応対したあしぎんフィナンシャルグループの田村秀一常務取締役は、債務超過となる監査報告を監査法人から突然示された経過を説明。「もう少し時間を与えていただければ…」と悔しさを隠し切れない様子。無価値になった同行の株を持つ地元業者らの問題では「投資ではなく足銀頑張れと(いう趣旨で)持っていた人が多い。東京でしゃくし定規に考えるのとは違う」と語りました。

 県商工会議所連合会の簗郁夫会長は懇談で、地元経済に対する考慮に欠けた今回の措置を「血も涙もないやり方だ」と批判し、県内経済界に懸念が広がっている実情を紹介しました。


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