日本共産党

2003年11月18日(火)「しんぶん赤旗」

米大統領

軍事攻勢改めて強調

イラクの主権移譲合意受け


 【ワシントン16日浜谷浩司】ブッシュ米大統領は十六日の記者会見で、イラクの主権移譲を早める合意に歓迎を表明する一方、軍事的攻勢を強める考えを改めて強調しました。また、米占領当局のブレマー行政官は同日、政治合意と並行して、米軍の駐留継続を保証する別協定を結ぶと言明しました。

 ブッシュ大統領は、ブレマー行政官とイラク統治評議会との協議で、主権を来年六月までに暫定政府に移譲することで合意したことについて、「われわれは喜んでおり、理にかなっている」と発言。同時に、「政治の前進と並んで、テロリストに対しては厳しく対処する」と述べました。

 一方、ブレマー行政官はABCテレビの番組で、「統治評議会との間で昨日、相互の安全保障上の関心を扱う別協定をつくることで合意した。来年六月までに交渉することだ」と述べ、主権移譲後も、米軍の駐留継続を保証する安保協定を結ぶとの合意があることを明らかにしました。

 同行政官は、「米軍駐留は占領から招請へと変わる」と述べた上で、新たに生まれるイラク政府が、「自らの安全保障のために、かなりの期間にわたって同盟諸国軍の駐留を求めると確信している」と表明しました。

 その理由として、同行政官は、(1)イラクは「きわめて粗野な」環境に囲まれている(2)いまイラクにいる数千のテロリストが来年六月までにいなくならないことは「確実だ」と指摘。新政権が「イラクの安定」のため、米軍駐留を求めることに強い自信を表明しました。


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