日本共産党

2003年11月8日(土)「しんぶん赤旗」

「ミサイル撃てる国」

民主にはね返る自民批判

田中・長野県知事の応援演説


 田中康夫・長野県知事が七日、東京・町田市で民主党候補の応援演説をおこないました。田中氏は「小泉純一郎さんは、日本がアメリカみたいに集団的自衛権を持てる国になりたいなあ、ワンワンっていってるんです」「日本も国連や国会の調査や議決をしなくったって、首相が不愉快ならミサイル撃てる国になろうってんです」などと自民党を攻撃しました。

 ちょっと待ってください。田中氏が応援する民主党は、どうなのか。「創憲」−新しい憲法をつくるといって、自民党とともに憲法改定を公約に掲げました。集団的自衛権の行使についても、岡田克也幹事長が「集団的自衛権をどうするのかという議論が(党内には)いろいろある」(二日)というように、鳩山由紀夫前代表らは「集団的自衛権行使の明記」を主張しています。

 同党はアメリカの先制攻撃戦略に日本を組み込む「ミサイル防衛」も予算措置することまで公約に明記しました。自民党と民主党の百人以上の若手議員がつくる「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」は、集団的自衛権の行使はもとより、「相手基地攻撃能力」を保有するよう主張しています。まさに、「ミサイルを撃てる国になろう」というのです。

 田中氏の自民党批判は、自分が応援する民主党にもはね返ってくるのです。(健)


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