日本共産党

2003年10月31日(金)「しんぶん赤旗」

中朝

六カ国協議を継続

呉全人代委員長、金総書記が原則合意


 【北京30日田端誠史】新華社通信などによると、北朝鮮の平壌を公式訪問中の呉邦国・中国全国人民代表大会(全人代)常務委員長は三十日、金正日・朝鮮労働党総書記と会談。双方は北朝鮮の核問題などをめぐる六カ国協議を継続することで原則合意しました。

 双方は、朝鮮半島の核問題を対話を通じて解決することを確認しました。金総書記は「米国が同時・一括方式を受け入れるべきだ」と強調し、呉委員長は「朝米双方の関心事を同時に解決すべきだ」と語りました。

 六カ国協議は八月に北京で開かれた後、北朝鮮が再開に消極的な発言を繰り返してきました。今回、金総書記が継続の意思を明らかにしたことで開催の見通しが開け、核問題の話し合い解決の手掛かりができました。

 呉委員長は胡錦濤・中国共産党総書記の金正日総書記に対する訪中招請を伝え、金総書記は都合のよい時期に必ず訪中すると感謝を表明しました。

 呉委員長はこれに先立ち北朝鮮の朴奉珠首相と会談し、北朝鮮が自国に適した発展の道を模索することを支持し、中国が引き続き北朝鮮の経済建設のために「力の及ぶ範囲の援助」を提供すると表明しました。


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