日本共産党

2003年10月30日(木)「しんぶん赤旗」

「イラクは危険だが派兵ためらうな」

米大統領


 【ワシントン28日浜谷浩司】ブッシュ米大統領は二十八日、ホワイトハウスで記者会見し、イラクで爆弾事件や米兵に対する攻撃が頻発していることについて、「イラクは危険な場所だ」と繰り返しながらも、米国は「仕事を果たす」と占領継続の意思を改めて強調。イラク派兵を表明している国に派兵をためらうべきではないと念押ししました。

 大統領の発言は、民主党の各大統領候補者がイラク問題でブッシュ政権非難を強めるなか、これに反撃を試みたものとみられています。大統領は、「米国民は忍耐強い」「有権者はたいていの政治家よりももっと賢明だ」などと述べて、強気の姿勢を強調しました。

 治安悪化で派兵をちゅうちょする国も出るのではないかとの質問に、「それこそテロリストの思うつぼだ」とし、「そうならないことを望む」と述べました。

 イラク情勢への「見通しの甘さ」が指摘される中で、ブッシュ大統領は、イラクが危険だということを一貫して述べてきた、と強調しました。パウエル国務長官は同日、ラジオ・インタビューで、「見通しの甘さ」を認める発言をしています。

 同長官は、「(イラクに)侵攻し、フセイン体制を倒したときに、どういう事態が起きるかを正確に知らなかった」と述べ、そのうえで、「軍事行動では、事態の変化に対応して、調整や変更をする。それが今やっていることだ」と語りました。


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