2003年10月27日(月)「しんぶん赤旗」
日本共産党、自民党、民主党の三つ巴(どもえ)のたたかいとなった参院埼玉補選(定数一)は二十六日投・開票され、日本共産党の阿部幸代氏(55)=前=は、得票率で二〇〇一年参院選比例、〇〇年総選挙比例票を上回りましたが、当選には及びませんでした。新聞・テレビが「自民対民主の対決」と大々的に報じるもとでの健闘です。当選は自民党の新人、関口昌一氏。
阿部氏の得票は参院比例票にたいし得票率で5・57ポイント上回りました。投票率は〇一年参院選を25ポイント下回る27・52%。
同補選には阿部、関口両氏と、民主党の新人、嶋田智哉子氏の三氏が立候補。総選挙公示二日前に投開票される国政補選だけに、各党とも党首はじめ幹部を連日投入する激しいたたかいとなりました。
日本共産党は阿部氏を先頭に、自民党政治をおおもとから変える日本の改革を訴え。消費税増税と憲法改悪という二大悪政では自民党と民主党が同じ路線をとっていることを告発。「税金の使い道を変えれば、消費税増税なしでも福祉の充実は可能」「国民の宝・憲法の改悪は許さない」と訴えました。
大勢が判明した二十六日午後十一時すぎ、記者会見した阿部氏は「余りにも低い投票率は、『自民か民主か』の宣伝が有権者に受け入れられていないことのあらわれ。小泉政権の悪政による痛みが広がっており、対話がはずむ選挙戦だった。総選挙につなげる足場をきずくことができた」と振りかえりました。
開票結果は次の通り。
当関口 昌一50自新
六四八三一九
嶋田智哉子41民新
六三五三三二
阿部 幸代55共前
二三二八五〇