日本共産党

2003年10月26日(日)「しんぶん赤旗」

富士山測候所 無人に

気象庁、廃止の方針


写真
富士山頂で日本の天気を監視し続けてきた富士山測候所。レーダーは既に解体されている(気象庁提供)

 台風監視などで大きな役割を果たしてきた気象庁の富士山測候所を来年十月をめどに無人化・廃止する計画が明らかになりました。気象庁が二十四日に発表したもので、「行革」「構造改革」の一環として二〇〇一年三月に強行された徳島県剣山、滋賀県伊吹山での山岳気象観測の廃止につづくもの。最後の山岳気象観測点として親しまれてきた富士山測候所で、一九三二年から続けてきた職員の常駐はなくなります。

 同庁は「職員の常駐がなくても必要な観測を自動で実施できる状況」と説明。当面、登山客が多い七、八月は庁舎管理のため職員を置きますが、それ以外は無人とする方針。今後、庁舎を山小屋や展示施設などに活用できないか、静岡、山梨両県など地元自治体と協議。同庁が庁舎を管理する必要がなくなれば、測候所を廃止する方針です。

 富士山頂には一九三二年、臨時富士山頂観測所が置かれ、五○年に測候所となりました。五五年にはレーダー観測が始まり、台風監視など防災の最前線として活躍。レーダー観測は九九年に終了、特徴的なレーダードームも解体されましたが、これにかわるものとなってきた気象衛星「ひまわり」も老朽化しています。


事業発展に逆行
全気象が声明

 全国唯一の山岳気象観測所の富士山測候所を無人の自動観測点とする気象庁の計画にたいして、全気象労働組合は「山岳気象観測点は重要なもの」で「科学の進歩、気象事業の発展に逆行する」と抗議する声明を二十五日までに発表しました。

 気象庁方針は、風の観測を廃止するなど観測項目を縮小するばかりか、機器障害の迅速な復旧ができなくなるなどの観測継続の保障がなくなると強調し、「富士山頂の非常駐化・観測自動化を認めることはできません」とのべ、整備拡充を求めています。


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