日本共産党

2003年10月19日(日)「しんぶん赤旗」

消費税増税反対ビラに

“そうですよね”


 「そうですよね。福祉のためにといっていたのに」。日本共産党の消費税増税反対ビラに共感の声が広がっています。


「草加せんべい」の町でも

話はずみ、反響次つぎ

貧乏人はつらい
写真
草加せんべいの老舗の製造所前で消費税増税に反対する党のビラを配布し対話する今村のり子市議(左端)と田村つとむ・衆院埼玉三区候補(中央)

 「草加せんべいの町」で知られる埼玉県草加市。日本共産党草加中央・氷川支部の人たちは十八日、朝十時から支部事務所に集まり、届いたビラと学習・党活動版の総選挙闘争本部の訴えを読み合わせして活動。「このビラなら対話がすすむ」と元気づいています。

 「自民党はだめだし、おいしいこといっている民主党に一回ぐらいやらしてみてもいい」と思っていた旧町商店街で寝具製造販売・リース会社の社長をする稲垣徳之助さん(75)。「財源の裏付けや消費税の使われ方が事実で示されて消費税を上げないでできることが分かった」とビラの内容に共感を示していました。

 この日、党支部や今村のり子草加市議と、参院補選での勝利と有権者との対話活動に取り組んだ田村つとむ・党衆院埼玉三区候補は、商店街や町会長などにビラを持って訴えました。

 老舗の「草加せんべい」の製造・販売店を営む女性(67)は財源がないのなら税率引き上げもやむを得ないと思う半面、「これ以上あがるのはたまったものではない」と、深刻に考えていたといいます。「商売人もつらいけど、消費税増税だと貧乏人はもっとつらい」と語りました。

 一緒に話に加わった二人の子どもの子育て真っ最中の娘さん(33)は「子持ちもつらいです」と厳しい口調でいいます。

 「子どもの将来のことを考えると子どもを育てきれるか心配で不安。反対ですね」

借金が減らない

 「5%になってから借金だけが減らない。(消費税など)ないほうがいい」というのは青果物店を営む濱名敦さん(41)。「そうですか。大企業の法人税は減税。その分消費税が増えてる。知らなかった」とビラで真相を知りビックリ。「長引く不況。将来が見えず(商売仲間は)シャッター閉めてやめちゃう。消費税上げたら先行きさらに暗い。増税反対です」といいます。

 自民党候補者のポスターを張る写真屋さん。「無駄な公共事業や軍事費を減らせば財源はある」とビラを広げて説明する田村つとむ候補と今村市議の話にうなずきます。「学校関係のことにも携わっていますが給食費が払えない子どもが増えているとききます。みんなが希望をもってくらせる政治にしてほしい。社長さんがホームレスになる時代。消費税の増税はおかしい」

福祉のためウソだった

 年金生活の生井弘明さん(69)は「福祉のためといって5%にした。それはウソだった。おかしいですね」とビラを見ていいます。「二大政党というけど民主党も消費税増税。昔、大型間接税とかいって大反対に遭って導入はつぶれた。それが消費税にして二ケタに上げる。しっかりした野党、共産党がいてこそ国政がしゃんとする」と党の躍進に期待します。

 「年をとると病院に何かかかっている。医療費が重く、年金も心配。そのうえ消費税増税。絶対反対です」と語っていました。

 今村市議は「保守的な立場の人、無党派の人などビラの内容で変化してもらえる」と感想を語っています。(菅野尚夫記者)


税の取り方、あべこべだよ

東京・渋谷 商店街歩いたら

 東京渋谷区の日本共産党業者後援会は十八日、届いたばかりの消費税問題を特集した「赤旗」号外を同区幡ケ谷の六号通り商店街などで配り、対話、宣伝を行いました。これには、小沢てつお衆院七区(渋谷・中野)候補、いがらし千代子渋谷区議、とま孝二渋谷区議らが参加。

 「暮らし向きは、いかがでしょうか? ご商売は、いかがでしょうか?」とハンドマイクで訴えながら、ビラを配布しました。

 飲食店を経営する桑原昭太郎さん(71)はビラに目をやり、「いまの税の取り方はあべこべだよ。お金のある人から取るべきなのに、そうなっていない。食費にまで消費税というかたちで課税するのはおかしい」と話します。

 商店街を通りかかった近くのアパートに住む七十代の一人暮らしの女性もビラを受けとり、「年金が少ないので生きていくのが大変です。介護保険も高いし、その上、増税になったら暮らせません」と、切実な様子を訴えます。

 立ち話をしていた近所に住む七十代の女性は「年をとっているから、福祉に一番関心があります」と話し、「とにかく景気が悪いのを何とかしてほしい」と語気を強めます。

 宣伝に参加した業者のひとりは「『消費税の増税に自民党も民主党も賛成している。増税反対の声をあげていかなくては』と声をかけると話にはなる」と話します。

小泉首相信じる人にも宣伝強めたい

 また、「小泉首相が三年間は消費税を増税しないと言っているのを、信じてしまっている人も多いです」と話し、マスメディアの影響を打ち破るためにも「もっと宣伝を強め、対話を増やしていく必要性を感じている」と語りました。

 (小山田春樹記者)


“ビラの言う通り”
日本共産党に寄せられた声

熟読します

 郵便ポストに「赤旗」号外が入った。私は三十歳代ですが、将来、六十歳ごろに消費税が10%になったら、年金をもらっても、消費税を負担するか、年金を削られるか、いずれにしてもお金がぐるぐる回っているだけの話で、生活がなりたたない。消費税引き上げは絶対困る。号外はこれから熟読します。がんばってください。(東京、三十代・男性)

増税ひどい

 「赤旗」号外を読んだ。いいことを書いてある。このとおりだと思う。ふつうの人が考えていることだ。こんどアメリカのイラク占領に千何百億円も出すというがとんでもない。日本は六百兆円も借金があるというのに。アメリカいいなりの外交で、日本は独立していないと思う。消費税を上げるというのもひどい。(埼玉・越谷市の男性)

感銘うけた

 ビラを見た。感銘するところがある。バブル期をつくったのも、壊したのも自民党で、国民の生活を壊しているのも自民党。自民党は立て直すことはできない。国民がこんなに苦しんでいるのに、アメリカのいいなりにお金を出すのは間違っている。民主党も自民党から生まれたようなものだ。共産党さんにはがんばってください。(千葉・成田市の女性)

共産党に入れる

 ビラを見ました。立派なことが書いてあります。比例は共産党に入れます。(五十九歳の男性)



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