日本共産党

2003年10月16日(木)「しんぶん赤旗」

「農業こそ荒波に」と前原氏

“これが民主党の本質”

地元・京都の農家怒る


 「農業こそ荒波に放り込まなければいけない産業」−−民主党の幹事長代理をつとめた前原誠司京都二区候補の発言です。十四日夜、京都市左京区での事務所びらきで飛び出したこの発言(本紙十五日付二面)に怒りの声があがっています。

 前原氏は「日ごろお世話になっております」という「解同」府連の委員長らを前に「たった1・5%の農家を保護するためにFTA(自由貿易協定)を拒んでいるのが今の日本の政府」「農業こそがまさに規制緩和、民間を参入をさせて伸ばしていく。そして荒波に放り込まなければいけない産業」と訴え。

 民主党のマニフェスト(政権公約)では、「農業は国の基本」といい、前原氏は「食料自給率60%」といっています。しかし、その方法は、農業を荒波に放り込んで、耐えられない農家をつぶし、企業がとってかわるというもの。「農業分野の構造改革を進める」ことを主張する経団連や自民党・小泉内閣の立場と変わりません。

 いま求められているのは、日本の食料主権を回復し、家族経営や多様な農業の担い手を支えることです。

 前原氏の地元、京都市左京区修学院の中嶋一男さん(74)は、農業委員の経験もある農家。「田んぼのあるところで育った人間が、話にならん。これが民主党の本質。自民党とどっちが悪いかわからない。徹底的に批判しなあかん」と怒ります。


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