2003年10月5日(日)「しんぶん赤旗」
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米空母キティホークの艦載機部隊が常駐している厚木基地(神奈川県)に、最新鋭の戦闘攻撃機FA18Fスーパーホーネットの部隊が十一月一日付で正式配備されることが、米海軍の文書で明らかになりました。
同文書は米海軍作戦部長名の通達(九月十日付)で、同機の部隊である「第一〇二攻撃戦闘中隊(VFA−102)の常駐基地変更」と題するものです。
通達は、「(厚木基地の)F14(戦闘機)トムキャットをFA18Fスーパーホーネットに切り替える」ために、「第一〇二攻撃戦闘中隊の常駐基地を、レムーア海軍航空基地(カリフォルニア州)から厚木海軍航空施設(日本)に移す」と明記しています。
同部隊の常駐基地の変更は、「二〇〇三年十一月一日から実施する」としています。
米海軍は現在、老朽化しているF14をスーパーホーネットに切り替え中です。厚木基地に配備されていたF14もすでに米本土に撤収(九月二十四日)していました。
スーパーホーネットは前身のFA18ホーネットと比べてエンジン出力が35%増大し、米本土でも深刻な騒音被害をもたらしています。空母艦載機の爆音に苦しむ厚木基地周辺の自治体は被害のいっそうの深刻化に不安を募らせ、F14の後継部隊を明らかにするよう求めています。しかし、米軍当局は「まだ決まっていない」と繰り返しています。