日本共産党

2003年9月29日(月)「しんぶん赤旗」

欧州各地で集会、デモ

住民犠牲、米軍に批判


パリで1万人デモ パレスチナ連帯も

写真
27日、「ブッシュを止めろ」の横断幕をもってパリ市内を行進する人々(浅田信幸撮影)=上
27日、「世界から占領をなくそう」との手作りのプラカードを持ってベルリンのデモに参加した車いすの障害者(片岡正明撮影)=下

 【パリ27日浅田信幸】「イラク人に自由と主権を、占領軍は撤退を、中東に平和と正義と民主主義を」―パリで二十七日、平和運動全国評議会や人権同盟、左翼政党が呼びかけたデモに一万人近い人々が参加しました。

 参加者は「ブッシュを止めろ」「占領反対、平和賛成」など思い思いの横断幕やプラカードを掲げ、「イラクとパレスチナの占領を直ちにやめろ」などと叫びながらモンパルナス駅を中間点とする約四キロのコースを行進しました。

 この日はイスラエルによるパレスチナ占領に反対するインティファーダ開始から三周年にあたり、パレスチナ「国旗」やパレスチナ人との連帯を訴えるスローガンも目立ちました。

 負傷したイラクの子どもたちの写真をポスターにして街行く人々に配布していた学生のフレデリックさん(26)。「イラク占領 メイド・イン・USA」と銘打ち、自分で作製したポスターだといいます。

 「シラク(仏大統領)が言うように、イラク人にすぐ主権を戻すべきだ。パウエル(米国務長官)は占領を続けながら憲法を作らせると言ったが、それをやるのは国連でないとおかしい」と語っていました。

 また労組活動家のクリスチャンさん(58)は「占領軍がいる限りイラクでもパレスチナでもテロはなくならない。直ちに占領軍は撤退すべきだ」とのべていました。


ドイツ、オーストリアでも

 【ベルリン27日片岡正明】ドイツでは二十七日、ベルリンとドルトムントでイラク占領反対、パレスチナ連帯のデモ・集会がおこなわれました。

 ベルリンでは中心部のウンターデンリンデン通りから約五百人がデモ行進。「占領者はイラクから出ていけ」「ブッシュのグローバル戦争を阻止しよう」「パレスチナに平和と自由を」などの横断幕を掲げ、道行く人に「ドイツ政府は米国のイラク占領政策を支持するな。戦争と占領を合法化させてはならない」とハンドマイクで訴えました。

 デモに参加したイゼラさん(52)は「ブッシュ米大統領がイラクで先制攻撃の戦争をやったことはドイツのヒトラーがしかけた戦争と本質的に変わらない。石油のためにイラク国民を犠牲にした犯罪です」と語っていました。

 二十七日から四十余りの平和団体が戦略会議を開催したドルトムントでも集会・デモがおこなわれました。

 オーストリアのウィーンでも約三百人がイラク占領反対を叫び、市内を行進しました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp