日本共産党

2003年9月27日(土)「しんぶん赤旗」

国民の生活苦が眼中にない

首相所信表明に

志位委員長が感想


 日本共産党の志位和夫委員長は二十六日、小泉首相の所信表明演説の感想を記者団に問われ、「短く中身もなく空疎だった。国民の一番の生活の苦しみ、不安はまったく眼中になく、処方せんもない。この政治の姿勢そのものの転換がいま強く求められている」とのべました。

 志位氏は、「首相は“『構造改革』が成果をあげつつあって芽が出てきたから育てればうまくいく”とバラ色の話ばかりをいうが、実態はまったく違う」と強調。勤労者世帯の年収減、5%台の失業率、史上最悪の生活苦による自殺者数を示し、「こういう人たちの苦しみは、小泉首相が直接責任を負っている。しかしどう打開するかの政治の責任も感じられない。この点からも失格だ」と批判しました。

 また、「日米同盟と国際協調はあっても、『国連』という言葉は一つもなかった。いま国連を無視した武力行使が問題になり、国連中心で物事を解決しなければならないと世界の国々がいっている。それなのに『国連』の一言もないのは、国連中心の国際秩序を築くという気持ちがないことのあらわれだ」とのべました。


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