2003年9月12日(金)「しんぶん赤旗」
![]() 「各党はいま」に出演し、質問にこたえる志位和夫委員長 |
日本共産党の志位和夫委員長は十一日放映のCS放送・朝日ニュースターの番組「各党はいま」のなかで、石原慎太郎東京都知事が、外務省の田中均外務審議官の自宅に発火物が仕掛けられた事件を「当たり前だ」とのべたことについて、「言語道断で、許しがたい発言だ」と強く批判しました。
志位氏は、石原発言について、「外務省の特定の幹部にたいするテロ攻撃を容認するものだ」と指摘。東京都知事は首都・東京の治安に責任をもっていることを指摘し、「知事の資格にかかわる重大問題だ。(発言を)ただちに撤回、謝罪することをまず強く求めたい」とのべました。
同時に、石原知事が中国人を蔑称(べっしょう)で呼んだり、北朝鮮に戦争をしかけることを当然視する発言などを繰り返してきたことにふれ、「アジアの諸民族にたいする、非常に危険な、民族的排外主義が根本にある」と強調。今回の発言は、「彼の政治家としての危険な体質が、そのまま現れたものだ」と批判しました。
日朝関係の問題について、「北朝鮮側の問題点をきちんとただしていくのは当然だが、理性的で冷静な態度を日本側がもってこそ、問題は前向きにすすむ」と指摘。「『北朝鮮に迎合している』と自分が決めつけた外務省の幹部にたいして、『テロをやったっていいんだ』という空気をあおりたてるのは、国益を損ない、日本の民主主義を破壊する、とんでもない暴言だ」とのべました。