日本共産党

2003年9月11日(木)「しんぶん赤旗」

高温の現場に可燃物

ブリヂストン火災 防火対策ないまま

共産党の現地調査で判明


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火災のあったブリヂストン栃木工場で視察する塩川鉄也衆院議員(左から3人目)ら=10日、栃木県黒磯市

 栃木県黒磯市のブリヂストン栃木工場の大規模火災で、日本共産党の塩川鉄也衆院議員らが十日午後、消火剤などの散乱する工場内に入り、火災の原因や背景などを調査し、近隣住民から要望などを聴取しました。塩川議員に、本橋伊作工場長は「大惨事を起こし、近隣住民にご迷惑をかけました」とのべ、火災事故や工場の操業状況などを説明しました。

 現地調査のなかで、火災を起こしたゴム練り施設は、二十九年前に建設。出火したのは八台ある同装置のうちの一台(3号機)で、一九九八年に更新し、二〇〇四年に更新を予定していたことがわかりました。

 本橋工場長は「発見者が、ダクトから火柱が上がったといっていることから、ダクトから約七メートル離れたモーターの過熱とは考えにくい。可燃物の薬剤がたくさんあったのが問題だった」と語りました。

 可燃物のイオウが七トン、発泡剤など数百キログラムが、熱のでるゴム練り装置の近くに、防火対策のないまま、常時置かれていました。

 野積み状態のタイヤ製品に延焼した問題では、同工場側は「冬場のピークに控えて在庫をためていたため、最大にあわせて倉庫をつくるのはコスト上問題」などと説明。安全よりも、生産優先の姿勢が浮き彫りになりました。

 現地調査に参加した日本共産党の野村せつ子ブリヂストン火災対策本部長(参院選挙区候補)らは、住民への被害補償や事故原因の究明と公表、従業員への仕事・生活保障を要請しました。


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