2003年9月8日(月)「しんぶん赤旗」
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東京で七日から始まった全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)の第七回共同組織活動交流集会では「これぞ民医連の活動だ」という経験が豊かに報告されました。
会場となった明治大学にはJR御茶ノ水駅から参加者の列が。会場には、二千七百人の参加者の元気な笑顔があふれました。
「高齢者の居場所づくり」「みんなで手を結ぶまちづくり運動」など十五の分科会で、国民健康保険や介護保険の改善運動、高齢者施設の建設、安全安心の医療の取り組み、後継者づくりなど、真剣で活発な意見交換が行われました。
東京・ほくと医療生協の臼坂弘子さん(56)は「去年の医療改悪強行はショックでしたが、従来型でない社会保障を守る運動を模索し、受け身の学習ではなく実践的に考える『くらしの学校』を開校して反撃にたちあがっています」。
「これは我々地域住民のたたかいだった」というのは、東京・文京区根津の山田勤さん(73)。二月九日の未明に東京保健生活協同組合の病院・診療所を攻撃する中傷・ひぼうするビラがまかれ、医療生協の根津弥生支部片町班として見解を出して反撃した活動を報告。「(中傷ビラを見て)腹の底から煮えくり返る怒りを覚えた」と話します。
「夜中でも駆けつけてくれ献身的に診てもらえる住民の診療所」という山田さん。「中傷ビラに反撃する見解をビラにして全世帯に配布したら町内会の役員からも激励された」といいます。
いっせい地方選挙の最中に公明党の宣伝カーが診療所の前や周辺で大音量で中傷攻撃したことに抗議した稲見朝吉さんが不当逮捕された事件のたたかいを報告した東京・墨田区のすみだ共立診療所職員。「負けてたまるかと攻勢的に反撃。不起訴を勝ち取れた。地域の住民は耳を傾けてくれた」と話しました。
八日は全体会が開かれ、ノンフィクション作家の柳田邦男さんが記念講演をします。