日本共産党

2003年9月8日(月)「しんぶん赤旗」

イラク

米への平和的抵抗誓う

シーア派が1万5千人集会


 【カイロ5日小泉大介】現地からの報道によると、イスラム教の集団礼拝の日となった五日、イラクのイスラム教シーア派の聖地ナジャフのモスクに約一万五千人の信者が集まり、八月二十九日の爆弾テロで死亡したイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)の最高指導者ムハマド・バクル・ハキム師を追悼するとともに、米軍への平和的抵抗を誓いました。

 ハキム師に次ぐSCIRIの指導者、アルコバンジ師は集団礼拝の説教でハキム師殺害によっても組織は崩壊しないと強調、米軍占領終結のための平和的抵抗に立ち上がるよう呼び掛けました。同師はさらに「平和的抵抗が効果を上げない場合は別の手段を採用するだろう」とのべ、武力抵抗の可能性も示唆しました。ハキム師殺害以降、その支持者やシーア派住民の間ではテロ糾弾の声とともに、治安悪化と混乱をもたらした米占領軍への不満と非難が急速に高まっています。

 また、アラブ首長国連邦のアルバヤン紙四日付は、故ハキム師の弟で、SCIRI代表としてイラク統治評議会のメンバーでもあるアブドル・アジズ・ハキム師が、イラク国民にとっての三つの真の敵を指摘したと伝えました。同師は、サダム・フセイン前大統領、イラク国民に敵対する過激派とともに占領軍をあげ、「もし治安状況の改善がなく、占領軍が誤った政策をとりつづけるならば、われわれは対策を考えなければならない」と述べたとしています。


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