日本共産党

2003年8月29日(金)「しんぶん赤旗」

米軍の治安確保ほど遠い

JVC代表理事がイラク状況を報告


 バグダッドの国連現地本部爆破事件(十九日)後にイラク入りし、現地の状況を見てきた、非政府組織(NGO)日本国際ボランティアセンター(JVC)の熊岡路矢代表理事が二十八日、JVC東京事務所で記者会見し、イラクの国内状況を緊急報告しました。

 熊岡氏は、今年一月のイラク訪問と対比させつつ、イラクの「治安にかかわる情勢が、決定的な転換点を越えている」と指摘しました。

 その理由として、ブッシュ米大統領の戦闘終了宣言(五月一日)後の米軍の死者が、「イラク戦争」中の戦死者を超えたこと、国連ビル爆破や赤十字国際委員会の国際職員の半数撤退などに見られるように、「占領軍が治安の確保・維持という基本的責務を果たせていない現実」が明らかになったことをあげました。

 熊岡氏は「米軍は自らを守ることに精いっぱいで、イラクの人びとや国連や国際NGOの安全を守るには、ほど遠い現実がある」とのべました。

 イラクで大きな人道支援をおこなってきた国際組織に撤退の動きがあるなか、JVCとしては当面、教育・医療などの分野で支援を続けていくことを明らかにしました。

 今後の展望について、同氏は、イラクの人びとを中心にした暫定政権に移行する流れ、人道援助・復興では国連を中心とした国際社会に移行する流れをつくることが必要とのべました。


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